「プログラミングを勉強したいけど、どの言語を選べば良いのかわからない…」と悩む方は多いです。
なぜなら、プログラミング言語にはたくさんの種類があるからです。また、プログラミング言語は、種類ごとにできることや、作れるものが違います。
ですから、言語を選ぶ前に「自分は何がしたいのか?」を考えましょう。もし、自分の目的が決まっているなら、言語を選ぶのは簡単です。
しかし、最初から目的が決まっている方は少ないと思います。そこで、まずはプログラミング言語を、目的別に分けて解説します。
その後、独学に向いているおすすめの言語について、その理由やメリットもご紹介します。
ちなみに、学習を進めていくうちに複数の言語を扱うことになりますが、最初から難しい種類を選ぶと諦めてしまいがちです。
そのため、目的が決まってない場合は、簡単な種類を選びましょう。できるだけわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
プログラミング言語の種類と特徴について
プログラミングとは、コンピューターを動かすためのコード(プログラム)を書くことです。
プログラミング言語の種類によって、コードの書き方や使うための準備が違います。また、複数の言語を組み合わせて作ることもあり、逆に使われなくなった言語もあります。
まずは、わかりやすい基準で見ていきましょう。
プログラミング言語ごとの人気や需要、年収など
プログラミング言語に関するデータは、さまざまなサイトで確認できます。その中で、代表的なデータは以下の3つです。
- 人気
- 需要(求人)
- 年収
それぞれ簡単に解説します。
人気のプログラミング言語とは?
人気の基準は『これから学びたいと思う言語』です。人気の言語は、どのサイトでも同じような結果になっています。
現在はもちろん、今後も需要があると思われている言語です。
需要が高い(求人数が多い)言語とは?
需要の基準は『現在の求人数が多い』ことです。この場合、Webサイトによってもバラつきがあります。
もし、転職を考えているなら、言語を選ぶうえで重要な要素と言えます。
年収が高い言語とは?
プログラミング言語別の年収データが基準になります。ただし、使っている人数が少ないと年収は上がる傾向にあります。
また、古い言語などもシステムを維持するために、一定の割合で必要になります。そのうえで、特に目立つのが【R】で、20〜40代までトップという結果になっています。
その他の言語は、世代によって順位の入れ替わりが激しい結果になりました。
目的に合わせてプログラミング言語を選ぼう
プログラミング言語は、種類によって得意分野が違います。そのため、『目的』に合わせて使う言語を選ぶ必要があります。
そこで、プログラミング言語を目的別に分けて、簡単に解説していきます。
Web制作
Webサイトを作るために必要な言語です。他にも、ブログやECサイト、Webサービスなども作ることができます。
ちなみに、Webページの見た目を作ることを『フロントエンド』や、『クライアントサイド』と呼びます。
反対に、サーバー(Web上のコンピューター)やデータベースを操作することを『バックエンド』や、『サーバーサイド』と呼びます。
HTML・CSS・JavaScriptまでは必ず学習する必要があります。その後、自分の好みや目的に合わせて、PHPかRubyを選択することが多いです。
AI・データ分析
AI(人工知能)の開発や、ビッグデータの分析など注目を集めている分野です。そのため、今後も需要が増えていくでしょう。
iOS・Macアプリ
iPhoneやMacなどで使われているアプリです。Apple製品向けアプリを作る場合は、専用の言語があります。
Androidアプリ
Android用のアプリで、主にiPhoneを除くスマートフォンが対象と思ってください。iOSと比較した場合、日本でのシェアは約50%ですが、世界で見るとさらに高くなります。
ゲーム
ゲームを作る時もプログラミング言語を使います。また、『ゲームエンジン』と呼ばれる、開発するための機能をまとめたツールも重要です。
初心者でも学習しやすいプログラミング言語は?
プログラミング言語は、『開発環境』を整えないと使えないことが多いです。開発環境とは、コードを書いて動かすための準備のことです。
具体的には、必要なソフトウェアをインストールして、使えるように設定をします。
もちろん、操作方法は検索すればわかりますが、自分のパソコンの環境によって必要なソフトは違いますし、操作も変わります。
また、普段なら使わないような画面で操作することもあり、初心者にはハードルが高いとも言えます。ですから、開発環境が必要なく、学習を始めやすい言語がおすすめです。
Web系の言語がおすすめな理由
Webサイトを作るためのプログラミング言語を、『Web系』の言語と呼びます。Web系の言語は学習を始めやすく、覚えやすいという特徴があります。
Webページの見た目を作るので、実際に目で見て確認しながら進めていくことができ、変化がわかりやすいです。
また、Webサイトを自分で作れるようになると、カスタマイズや更新作業もできます。
つまり、仕事やプライベートで活用することができます。
Web系言語の学習を進める順番について
Webサイトは、いくつかのプログラミング言語を組み合わせて作られています。そのため、複数のWeb系言語を学ぶ必要があります。
Web系言語は、正しい順番で学習を進めていくと理解しやすいです。ただし、それぞれを深く理解しようとすると内容が多くなってしまい、時間がかかります。
ですから、基本的な内容だけを学習したら、次の言語に進みましょう。その後、必要な部分を復習しながら進んでいくと、効率良く学習できると思います。
最初は、プログラミング学習のオンラインサービス『Progate』で勉強を始めましょう。
プログラミング学習では定番のオンラインサービスなので、興味がある方はぜひ試してみてください。
学習できる言語は、Web系言語の他にもいくつかあります。実際にProgateで学習した感想は、別の記事でまとめています。
プログラミング学習の方法について
プログラミングの学習方法は、大きく4つに分けることができます。
- 本
- YouTube
- Webサービス
- プログラミングスクール
その中でも、さらにいくつかの種類に分かれます。プログラミングを学ぶ目的や、言語の難易度、必要な期間などで選びましょう。
本
プログラミングを学べる本は、言語や習得レベルで分かれているので、たくさんの種類があります。一般的な本に比べて価格は高くなり、3,000円程度が多いです。
初心者が本だけで学習するのは難しいと思います。ただ、他の学習方法と併用すると、足りなかった知識を補完してくれます。
ですから、言語ごとに1冊程度持っておくと、わからなかった部分を確認したりできるので助かります。
YouTube
実は、YouTubeにはプログラミング学習の動画がたくさんあります。そのため、無料で勉強することができ、基礎学習として十分な内容になっています。
また、英語で検索できれば、さらに広い範囲の学習をすることも可能です。検索力とやる気があれば、お金をかけずに基本的な部分は学習できるでしょう。
Webサービス
前の章でも紹介しましたが、『Progate』などのWebサービスで学習することもできます。月額課金で使い放題や、学習コースごとに購入する方法などがあります。
Webページやサービスを作りながら学んでいくので、自分が何をしているか理解しながら進めます。
プログラミング言語は、バージョンアップなどでルールが変わる時がありますが、Webサービスなら新しい情報に更新されます。
プログラミングスクール
プログラミングスクールには、【オンライン】と【オフライン】、またはその両方のタイプがあります。
短い期間で確実にスキルを身に付けることができますが、高額な費用がかかります。ただ、転職できる確率は非常に高く、中には転職すると費用が免除されるスクールもあります。
また、分からない所を質問できるのは、大きなメリットになります。
自分の目的に合わせて言語を選ぼう
最初から目的があるなら、必要なプログラミング言語は決まっています。しかし、目的が無い場合は、覚えやすい言語をおすすめします。
なぜなら、プログラミング学習をしていると、必ず『エラー』が出て進めなくなるからです。この場合の解決方法は【自分で検索しながら、しっかり確認すること】しかありません。
つまり、『自分で解決方法を見つける能力』が重要になります。ここで、もし情報量の少ない言語を選んでいると、解決策は見つかりづらいでしょう。
また、覚えやすい言語であれば、自分のレベルアップが実感できるので、学習意欲も継続できます。
このような感じで選んでみてはいかがでしょうか?
最後に個人的な感想ですが、未経験からでも独学でWeb制作ができるようになったので、Web系の言語がおすすめです。
まずは始めてみて、その後にどうするか考えるのもアリですよ。