「ITエンジニアに転職するためには、どのくらい学習すればいいのかな…」と考えていませんか?もちろん、「ITエンジニア」の業務内容は幅広く、それぞれ必要なスキルは異なるため、簡単にまとめられません。
ただ、他業種から転職する場合は、「たくさんのスキルを習得すること」より「早く転職を成功させること」を重視すべきです。なぜなら、自分で習得できるスキルには限界があるからです。
そもそも、「他業種からの転職 = 実務未経験」ですから、即戦力としての活躍を期待されていません。それでも未経験の人材を募集している理由は、「入社後のレベルアップを期待している」ということです。
とはいえ、少しプログラミング学習をした程度では転職できません。転職を成功させるためには、採用する側に「努力し続けてくれる人」と思わせる必要があります。
そこで、自分がITエンジニアに転職できた経験から、合格するために必要な学習内容や基準についてまとめてみたので、ぜひ参考にしてください。
自分で習得できるスキルには限界がある
まずはじめに、自分だけで習得できるスキルには限界があります。そのため、入社したい会社の「業務内容に必要なスキルをすべて学習しておく」ことは不可能です。
理由は簡単で、実際の業務で運用しているシステムの仕組みは、「初心者が自分で調べてもわからないから」です。さらに、会社によってサービスの内容が異なる上、開発環境や運用方法も違います。
例えば、僕が入社後に覚えた(1年経った今も勉強中ですが)主な内容は下記の通りです。
- 自社システムの仕組み
- Windowsサーバーの使い方
- DBサーバーの使い方+SQL
- AWSの仕組み
- Linuxコマンド
- Microsoft Office(主にExcel・Outlook)
- チャットツールの使い方
- 各デバイスのリモート操作方法
- PHPフレームワークの使い方
- 他社システムとのAPI連携
これらを独学で習得するのは不可能です。もちろん、他にも「資料の作り方」や「業務用ツールの使い方」など、覚えることはたくさんありました。
対して、入社前に独学していた内容は下記の通りです。
- HTML・CSSなどフロントエンドの学習
- WordPressを使ったメディア作成
- Webライティング
- Linuxサーバーの初期設定
現在の業務には、あまり関係ない内容ばかりです。それでも採用してもらえたのは事実です。つまり、他業種からの転職であれば、ITスキルはそれほど重要視されない可能性が高いと思われます。
とはいえ、採用する側の「基準」はあるはずです。次に、その「基準」について解説していきます。
ITエンジニア転職までの学習内容や基準
他業種からの転職で「一番重要なポイント」は「努力を続けられること」です。なぜなら、業務に必要なスキルを学び続けていけば、自然と対応可能な仕事が増えていくからです。
システムに関する業務未経験で入社すると、しばらくの間は「とにかく覚える」が仕事です。ITに関する基本知識からツールの使い方、環境構築の方法など多岐に渡ります。
そのため、採用する側から見ると「学習する努力を続けてくれるかどうか?」が最重要ポイントと言えます。ですから、採用担当者は下記3点を重視しているはずです。
- 面接(コミュニケーション能力)
- 学習した内容と期間(苦手だと続けられないから)
- ポートフォリオ(自分で何かを作った経験があるか)
自分で調べてもわからない場合、先輩に教わらなければいけません。この時、「質問する能力」が必要です。誰でも、「嫌いな人に教えたくない」からです。
あわせて、学習した内容と期間+ポートフォリオで、ITエンジニアとして努力できるか判断します。特に、「わからなくて困った部分」や「解決した方法」などを説明できると好印象です。
僕の経験上、ポートフォリオとして提出できる「もの」を作れるなら、どんどん応募して早く転職することをおすすめします。なお、ポートフォリオとは下記を指します。
- アプリ
- Webサイト
- Webメディア
ちなみに僕の場合、このブログは見せていません。後々、トラブルになるかもしれない可能性を考えて言いませんでした。それでも、採用されたので運とタイミングが良かったと思っています。
特に「タイミング」は、転職が成功する確率に大きく影響します。ここで、転職成功の確率を上げるポイントも確認しておきましょう。
転職成功の確率を上げるポイント
他業種からITエンジニアへ転職する場合、成功の確率を上げるポイントは「競争率を下げること」です。その方法は主に2つあります。
- 求人数が多い時に応募する
- 応募数が少ない会社を選ぶ
では、それぞれ簡単に解説していきます。
求人数が多い時に応募する
2023年現在は、コロナも落ち着き求人数も増えているようです。特に、仕事を効率よく進める上で「ITスキル」は必須ですし、専門職であるエンジニアも不足している状況です。
求人数より応募数が少ない場合、企業は採用基準を下げてでも人材を獲得したいはずです。ですから、今後もしばらくはITエンジニアに転職しやすい状況が続くと見て良いでしょう。
応募数が少ない会社を選ぶ
求人数に対して応募が少ない場合、採用される確率は上がります。そこで、多くのエンジニアが嫌がりそうな条件を3つご紹介します。
- リモートワークできない
- 最寄り駅から会社まで遠い
- 土・日・祝が休みではない
もちろん、いろいろな考え方があるため一概には言えません。ただ、未経験で転職するためには、競争率を下げる工夫が必要です。
最初は勤務条件が悪かったとしても、ITエンジニアに転職してスキルを磨けば、より良い条件で転職するのは難しくありません。肝心なのは、「ITエンジニアになれるかどうか」です。
もし、「就職活動から入社までの流れ」に興味がある方は、下記の記事で簡単に解説しているので参考にしてください。