Laravelは、とても便利なフレームワークです。その理由は、面倒なPHPのコードを書かなくても、必要な機能を簡単に実装できるからです。
とはいえ、僕自身、Laravelが便利だと気付いたのは最近なんです。1年以上前に本でLaravelを学んだときは、仕組みが理解できなかったため、「アプリは作らないから覚えなくてもいいか…」とやめてしまったので。
ただ、YouTube動画でLaravelを学べると知り、マネしてアプリを作ってみたら一気に理解が深まりました。ですから、Laravelを学ぶなら絶対に「動画」での学習をおすすめします。
もちろん、見るだけではなく自分でアプリを作ってください。PHPの基礎知識がある方なら、きっとLaravelの便利さに気が付くはずです。
この記事では、Laravelを学べる動画やアプリを作るときの注意点について解説しています。なお、これからLaravel学習を始める場合は、⬇︎の記事で事前準備について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Laravel学習の注意点
まずはじめに、Laravelを学ぶときに注意が必要な3つのポイントを覚えておきましょう。
では、それぞれ簡単に解説していきます。
PHPの基礎知識が必要
Laravel学習には、PHPの基礎知識が必要です。なぜなら、Laravelを使うためにはPHPのコードを書く必要があるからです。
また、PHPの知識がないままLaravelを学んでも、基本的な仕組みを理解するのは難しいです。そのため、事前にPHPの基礎学習を終わらせておきましょう。
PHPの学習方法については⬇︎の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
➡︎【わかりやすい手順はこれ!】PHPの学習方法と継続するコツを解説
Laravelのバージョンについて
Laravelはこれまで、半年ごとにバージョンが変わっていました。ただし、2021年はコロナの影響もあり、バージョンアップが遅れています。
もちろん、今後の予定も決まっているため、下記の表で確認してください。
ちなみに、(LTS)は長期サポート版という意味です。そのため、他のバージョンよりサポート期間が長くなっています。
なお、バージョンアップに伴いコードの書き方が変わる場合があります。そこで、Laravelの学習をする際は、動画と同じバージョンを選択するとスムーズに進められます。
バージョンアップによる変更点などを確認したい方は、Laravel公式サイトのリリースノートやアップグレードガイドを参考にしてください。
学習方法の選び方
Laravelを学ぶ方法はたくさんあります。ただ、自分の経験から「文字」での学習はおすすめできません。理由は単純で、わかりにくいからです。
もちろん、公式サイトの情報を確認することは重要です。しかし、Laravel学習を始めたばかりの初心者が公式サイトを見ても、理解するのは難しいです。
そこで、最初は動画を見ながら自分でアプリを作ってみてください。すると、Laravelの仕組みがなんとなく理解できるはずです。さらに、アプリ制作を何度か繰り返したあと、公式サイトで詳細を確認してみると良いでしょう。
おすすめの学習方法を紹介
それでは、おすすめのLaravelの学習方法について解説します。前述した通り、Laravelは動画で学ぶとわかりやすいです。そこで、まずはLaravelを学べるおすすめの動画サイトを4つご紹介します。
では、それぞれ簡単に説明します。
LALACASTS(ララキャスト)
LALACASTSとは、Laravelを動画で学習できるサイトです。誰でも無料で利用できます。Laravelの公式サイトでは、ビデオチュートリアルとしてLALACASTSが紹介されています。
LALACASTSでは、Laravelに関係する知識やスキルを学べます。では、学べる内容についても簡単に表でまとめておきます。
種類 | 主な内容 |
---|---|
フレームワーク | Alpine.js・Inertia・Laravel・Laravel Livewire React・Symfony・Tailwind・Vue |
言語 | CSS・JavaScript・PHP SQL・TypeScript |
テクニック | Authentication・Blade・Clean Code Ceployment・OOP・Queues・Workshops |
テスト | Cypress・PHPUnit |
ツール | Billing・Docker・Envoyer・Git・Laravel Cashier・Laravel Forge Laravel Mix・Laravel Packages・MySQL・Nova・PHPStorm Redis・Sublime Text・Vim・Visual Studio Code・Webpack |
ただし、LALACASTSには大きなデメリットがあります。それは、動画が英語で解説されていて、日本語の字幕がないことです。
動画内のコードを見るだけでも参考になるのですが、英語がわからないと詳しく知ることができません。そこで、僕のように英語がわからない方には、次でご紹介するYouTubeがおすすめです。
YouTube
2021年現在では、YouTubeにもLaravelに関する動画がたくさん投稿されています。その中でも、自分で実際にアプリを作って学べる動画を選んでください。
なぜなら、自分でアプリを作りながら学んでいくと、Laravelの仕組みがとても理解しやすいからです。また、動画ではコードの書き方や表示の変化などを目で見て確認できるため、初心者でも学習しやすいです。
では、実際にアプリを作りながらLaravel学習ができる動画を2つご紹介します。
ちなみに、僕自身も動画を見ながら実際にアプリを作ることができたので、安心してチャレンジしてみてください。なお、「もっとアプリ制作の経験を積みたい!」と思う方は、次でご紹介するUdemyを試してみましょう。
Udemy(ユーデミー)
Udemyとは、約18万の動画から選んで学習できるサービスです。各コースごとに料金が決まっています。動画の視聴期限はないため、購入してしまえば自分のペースで学習できます。
Udemyは有料ですから、YouTubeよりレベルの高い学習動画があります。例えば、⬇︎の講座では、Laravelで決済機能を備えたECサイトを作る方法などが学べます。
また、英語の講座でも問題なく学習できる方であれば、Laravelに関する教材がたくさん見つかるはずです。
なお、Udemyでは定期的にセールを行っており、およそ2,000円以下(90%OFFもあり)で購入できる場合があります。気になるコースがあれば、ときどきチェックしておきましょう。
ドットインストール
Laravel以外の言語も合わせて学びたい場合は、ドットインストールもおすすめです。ドットインストールとは、約3分の動画でサクサク学べるオンライン学習サービスです。
無料で学べる動画もありますが、全てのレッスンを受講するには月額1,080円かかります。Laravelに関するレッスンだけでも下記の4コースがあり、アプリを作りながら学習できます。
- Laravel 8入門 基本機能編 (全22回)
- Laravel 8入門 データベース編 (全13回)
- Laravel 8入門 CRUD処理編 (全20回)
- Laravel 8入門 リレーション編 (全16回)
ドットインストールは月額制なので、同月内であれば他のレッスンも好きなだけ受講できます。そのため、時間に余裕のある方におすすめの学習方法です。
エラーが解決できない場合の対処法
Laravel学習を進めていると、エラーが表示されることがあります。自分の経験上、初心者のエラーのほとんどはスペルミスなので、1文字ずつしっかり確認すれば解決できます。
しかし、中にはLaravelのバージョンや開発環境の違いなどから、どうしても先に進めない場合があります。スペルミス以外のエラーだと、初心者が原因を特定するのは難しいでしょう。
エラーを解決するには、たくさん検索してください。その中で、解決できそうな方法を順番に試していきます。
それでも解決できない場合は、スキルシェアサービスを利用しましょう。例えば、下記のようなサービスです。
- ココナラ
- MENTA
どちらのサービスでも、Laravelに詳しいエンジニアに質問することができます。実際にLaravelを使って仕事をしている方なら、初心者のエラーはすぐに解決できます。
ちなみに「Laravel」で検索してみたところ、どちらも100〜200人程度の方が対応可能でした。検索結果は下記のボタンで参照できるので、気になる方は確認してみてください。
どちらも3,000円程度から教えてもらえるので、自分で解決できないときは質問してみましょう。
最短で習得するならスクールがおすすめ
もし、Laravelを最短で身に付けたいならプログラミングスクールがおすすめです。理由は簡単で、わからない部分をすぐに教えてもらえるからです。
プログラミング学習で最も時間がかかるポイントは「エラーの解決」です。しかし、エラーの解決方法を教えてもらえるなら、挫折することなくスムーズに学習を進めることができます。
ただ、Laravelを学べるプログラミングスクールは数えるほどしかありません。その中でも、有名なスクールは下記の2つです。
- TechAcademy
- Tech Partners College
では、それぞれの特徴を簡単に表でまとめておきます。
スクールの特徴 | TechAcademy (テックアカデミー) | Tech Partners College (テックパートナーズカレッジ) |
---|---|---|
学習場所 | オンライン | オンライン |
サポート内容の例 | 週2回のメンタリング 毎日15時〜23時までのチャット | マンツーマンメンタリング後に、 サポート内容をカスタマイズする |
学習期間と費用 | 4週間プラン/174,900円 8週間プラン/229,900円 12週間プラン/284,900円 16週間プラン/339,900円 | 6ヶ月/480時間を想定 月額60,000円 |
割引サービスの例 | 先割/受講料5%OFF(12・16週間のみ) トモ割/10,000円引き | サポーター割/月々15,000円引き 女性割/月々10,000円引き |
無料体験 | 1週間 | 2週間 |
プログラミングスクールは高額な費用がかかりますが、学習時間を大幅に短縮できるのが最大のメリットです。無料体験などについて詳しく知りたい方は、それぞれの公式サイトで確認してください。
Laravelはアプリを作って学ぼう
最近は、学習方法がたくさんあるので、Laravelを独学で学ぶことも可能です。ただし、学習方法によって難易度が異なるため、初心者はできるだけ理解しやすい方法を選ぶべきです。
そこで、おすすめの学習方法が「動画」です。コードや表示の変化を目で見て、解説を耳で聞きながら学習する方が、文字だけで学ぶ方法と比べてわかりやすいのは想像できますよね。
加えて、実際に自分でアプリを作ることも重要です。Laravelを使ってコードを書き、アプリの機能を追加していくことで仕組みが理解できるからです。
つまり、初心者に最もおすすめな学習方法は、「アプリの作り方を解説している動画」を見ながら実際にアプリを作ることです。
もちろん、Laravelの基礎知識を覚えることも重要です。とはいえ、アプリの作り方をなんとなく理解できてからでも遅くはありません。
さらに、Laravelでオリジナルアプリを作れば、自分のスキルを証明できるポートフォリオになります。すると、副業や転職の役に立つはずです。
何より、自分でアプリを作れるようになると楽しいです。もしLaravelに興味があるなら、まずは簡単なアプリをマネして作ることから始めてみましょう。