Progateの『Ruby on Railsコース』を始めてみたら、「何か急に難しくなった…」と感じた方は多いでしょう。
ただ、そう思うのは当たり前で、そもそも必要な基礎知識がない状態で学習を始めているので、ほとんどの方が同じように感じているはずです。
そこで、まずRuby on Railsコースを理解するために必要な知識を確認しておきましょう。また、Progate以外の方法も活用しながら、学習を進めていくのもおすすめです。
この記事では、ProgateのRuby on Railsコースを理解するために必要なことについて解説しています。
なぜ、『Ruby on Rails』は難しいと思ってしまうのか?
まず、Ruby on Railsコースは誰でも「難しい…」と思うのが当たり前なので、理解できなくても気にする必要はありません。
ここまで進んできた方は、おそらくProgateの『HTML/CSS・JavaScript・Ruby』などを学習しているはずです。
それらは、プログラミング言語の基本的なルールやコードの書き方などを学ぶことができますが、Ruby on Railsは『アプリの作り方』を学習するコースです。
作るのは『Twitterに似たアプリ』なので、ログイン機能やいいね機能などが必要になります。これらの機能を実装させるためには、データベースに接続して情報を更新しなければいけません。
つまり、サーバー側でプログラムを動かして、データベースの操作をしているので、これまで学習してきたコースより難易度が一気に高くなります。
Progateは初心者向けのサービスですが、Ruby on Railsコースは実践的な内容になっていることを理解した上で学習を進めていきましょう。
MVCフレームワークとは?
Ruby on Railsの学習を進める前に、MVCフレームワークについて知っておく必要があります。
Ruby on Railsで使われているMVCフレームワークとは、主な役割を3つに分けることで効率良くサービスを作る仕組みのことです。
M・V・Cはそれぞれの役割の頭文字になっています。
Model(モデル)
データの処理を担当します。種類ごとに保存したり、取り出したりする役割です。
View(ビュー)
画面表示を担当します。ページのデザインなどを決める役割です。
Controller(コントローラー)
全体の動きを担当します。ユーザーからのリクエストに対して、次の処理を指示する役割です。
習得するためのコツは?
まずは、書いているコードが「どの場所の何をするためなのか?」を理解することが重要です。これがわからないと、コードは書けたとしても仕組みを理解することができません。
ですから、書き方や単語などわからないものを調べる必要があります。Progateのレッスンだけで解決できない場合は、他の学習方法を試してみるのも良いでしょう。
『Ruby on Rails』を理解するためにはどうする?
ここからはProgate以外の学習方法について解説していきます。主な学習方法は次の4つです。
- Railsチュートリアル
- YouTube
- Udemy
- 本
費用のかからない順番で並べてあるので、それぞれ見ていきましょう。
Railsチュートリアル
Railsチュートリアルとは、Ruby on Railsを使ったWebサービス開発が学べるWebサイトです。
Webテキスト第4版(Rails5対応)なら無料で見ることができます。(ProgateもRuby on Rails5です)
ちなみに、第6版(Rails6対応)を全て見るためには1,078円(税込)かかります。Ruby on Railsを学ぶなら定番のサイトですが、初心者には少し難しいかもしれません。
YouTube
Ruby On Railsの環境構築や各機能について解説されている約90分の動画です。
もちろん無料で学べるので、とりあえず見ておいて損はありません。
Udemy
Udemyとは、約18万の動画コースから選んで学習できるサービスです。各コースごとに料金が決まっていて、購入すれば学習動画を見ることができるようになります。
また、期限がないので忙しい方でも自分のペースで学習できます。
➡︎はじめてのRuby on Rails入門-RubyとRailsを基礎から学びWebアプリケーションをネットに公開しよう
ちなみに、Udemyは定期的にセールを行っており、約90%OFFになることもあるので見逃さないようにしましょう。
本
わからない部分をピンポイントで調べるのは本がおすすめです。Ruby on Railsでおすすめの本は『独習Ruby on Rails』です。
この本でわからない所を確認しながら、Progateを進めてみましょう。
『Ruby on Rails』を使うメリットとは?
Ruby on Railsのようなフレームワークを使うことで、Webサービスを効率良く作ることができます。
Webサービスの基本となる部分はフレームワークに組み込まれているので、必要な処理を追加するだけで良く、バグの確認作業を減らすことができます。
また、基本的な仕組みが同じであれば誰が見てもサービスの構造がわかりやすく、機能の追加もしやすいです。
ちなみに、現在はRuby on Rails6にバージョンアップされていますが、基本的な使い方に変更はないので初心者は気にしなくて大丈夫です。
『Ruby on Rails』の学習が終わった後は?
Ruby on Railsをひと通り学んだ後は、自分でWebサービスを作ってみましょう。Ruby on Railsで作られた有名なサービスはいくつもあります。
「こんなサービスがあったらな…」というイメージがあるなら、ぜひ形にしてみてください。
WebサービスはPHPでも作れる
Rubyと同じサーバーサイド言語にはPHPがあり、求人数や検索数などで比較されることも多いです。もちろん、PHPにもRuby on RailsのようなMVCフレームワークがあります。
PHPで有名なフレームワークはLaravelですが、残念ながらProgateで学習することはできません。(2021年12月現在)
しかし、今ではYouTubeでアプリの作り方を教えてくれる動画も多いため、初心者でも独学でLaravelを学ぶことができます。
さらに、おそらくProgateで学んでいる初心者が最初にぶつかる壁である「開発環境を構築する方法」についても、たくさんの方が動画で解説しています。
もちろん、LaravelでもRuby on Railsと同じようにWebアプリを作ることができます。興味のある方は、⬇︎の記事でLaravel学習の始め方をわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
➡︎【機能をカンタンに追加できる】Laravelのメリットや始め方を解説
ただ、【ログイン】や【いいね】などの機能を使わないWebサイトを作るなら、『WordPress』がおすすめです。
Webサイトを作りたいなら『WordPress』を使おう
Webサイトを作る場合は『WordPress』がおすすめです。WordPressはWebサイトを管理するシステムで、PHPで作られています。
Webサイトの情報を簡単に更新することができ、デザインなどのカスタマイズも可能なため人気があります。
また、WordPressは管理画面から操作することができるので、コードが書けない方でも使うことができます。
ただし、ProgateではWordPressを学ぶことはできません。そこで、WordPressの学習方法については⬇︎の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
➡︎ 初心者でも難しくない!WordPressを独学してWebサイトを作ろう
自分に合ったプログラミング言語を選ぼう
Progateでプログラミング学習を進めていくと、誰でも『Ruby on Rails』で苦戦するはずです。しかし、わからない所を調べて少しずつでも進んでいけば、必ずいつかは理解することができます。
ちなみに、僕もヒントや答えを見ながら『Ruby on Railsコース』を何とかクリアしましたが、当時は全然理解できませんでした。
そのあと、PHP → Laravelの順に基礎学習を進めていく中で、やっと「Ruby on Railsってこういうことだったのね…」と思うことができました。
参考にならないかもしれませんが、もしプログラミング学習が辛くになったときは、別のプログラミング言語を学んでみるのもおすすめです。