楽天モバイルと他を比較してデメリットや注意点を解説

毎月のケータイ代をいくら払っているか把握していますか?携帯電話は生活する上で必需品なので、「ケータイ代は、特に気にしていない…」という方も多いようです。

しかし、今と同じように使うことができるなら、ケータイ代は安い方が良いと思いませんか?おそらく、ほとんどの方は楽天モバイルに契約を変更しても、通信費が下がった上で問題なく使い続けることができるはずです。

さらに、楽天モバイルを上手く使うと、毎月の通信料を0円にすることもできます。家族が多いほど、通信費の削減効果が大きいので、検討してみる価値はあるでしょう。

この記事では、楽天モバイルと大手キャリアやサブブランドの料金プランを比較した上で、メリット・デメリット注意点について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

※この記事に記載されている金額は全て税込です。

【ドコモ・au・SoftBank】の料金プランと比較

まずは、大手3大キャリアの料金プランと楽天モバイルのブランを比較してみます。

大手3大キャリアとは
  • ドコモ
  • au
  • SoftBank

ちなみに、平成30年〜令和2年(2018年〜2020年)までの通信市場のシェアはこのようになっています。

通信市場のシェア
【通信市場及び端末市場の状況】

公正取引委員会「携帯電話市場における競争政策上の課題について(令和3年度調査)」より引用
※大手キャリアにはサブブランド(UQモバイル・Y!mobile)も含まれています。

大手3大キャリアグループを合計すると、約85%と圧倒的なシェアとなっています。ただ、料金プランを比較した後は、考えが変わる方も増えるはずです。

では、楽天モバイルと大手3大キャリアの料金プランを、にまとめたので確認してください。

データ使用量楽天モバイルドコモauSoftBank
1GBまで0円3,465円3,465円3,278円
3GBまで1,078円4,565円5,115円(4GBまで)5,478円
20GBまで2,178円7,315円7,238円7,238円
20GB〜3,278円
速度制限楽天回線エリア内
無制限
パートナー回線エリア内
5GBを超えると1Mbps
30GBを超えると128kbps
(128kbps = 0.128Mbps)
通話料プラン無料(アプリ使用)770円(5分かけ放題)880円(5分かけ放題)
解約手数料無料無料〜10,450円無料〜10,450円無料/10,450円

大手3大キャリアは割引適用前の金額です。また、プランが複数ある場合は、価格の安い方を選択しています。

楽天モバイルの場合、楽天エリア内であれば高速データ通信が無制限になりますが、パートナーエリア内では5GBを超えると速度制限がかかります。大手3大キャリアは30GBを超えると速度制限がかかります。

MNP転出手数料や、解約手数料は契約プランによって変わるので、詳細は現在契約しているキャリアで確認してください。

実際に料金プランを比較すると、金額に大きな差があることがわかります。ただ、「オンラインで申し込む新料金プランもあるはず…」と思った方もいらっしゃるでしょう。

では、次にオンライン申し込み専用プランとも比較してみましょう。

オンライン申し込み専用プランと比較

大手3大キャリアには、オンライン申し込み専用の新料金プランもあります。

  • ahamo(ドコモ)
  • povo(au)
  • LINEMO(SoftBank)

これらのプランに変更するためには、自分でインターネットから申し込む必要があります。なお、ドコモのみ店舗でのサポートを行っていますが、3,300円かかります。

また、スマートフォンの機種がプランの対象になっているか確認し、場合によってはSIMロックの解除も必要になります。

さらに、キャリアメールが使えなくなるので、Gmail(ジーメール)に移行しておく必要があります。

キャリアメールか判断する方法
  • @docomo.ne.jp
  • @ezweb.ne.jp
  • @softbank.ne.jp

もし、上記の文字がメールアドレスの後半に付いているなら、変更する必要があるということです。

では、これらの条件をクリアできるとした上で、料金プランを比較してみましょう。

データ使用量楽天モバイルドコモ(ahamo)au(povo)SoftBank(LINEMO)
1GBまで0円2,970円2,728円2,728円
3GBまで1,078円
20GBまで2,178円
20GB〜3,278円
速度制限楽天回線エリア内
無制限
パートナー回線エリア内
5GBを超えると1Mbps
20GBを超えると1Mbps
通話料プラン無料(アプリ使用)無料(5分かけ放題)550円(5分かけ放題)550円(5分かけ放題)
※1年無料

どのプランも、MNP転出・転入や解約などの手数料はかかりませんので、気軽に契約を変更できます。また、データを毎月20GB以上使う方は、楽天モバイルよりおトクになる場合があります。

ただし、3大キャリアの新プランは定額料金なのでデータ通信をあまり使わない方、具体的には20GB以下に抑えられる方は、楽天モバイルの方がおすすめとなります。

「それなら、サブブランドはどうなの?」と思う方もいらっしゃるでしょうから、そちらの比較表もご用意しました。

サブブランドとの比較

大手キャリアのサブブランド(系列会社)は、次の2つになります。

  • au → UQモバイル
  • SoftBank → Y!mobile

ちなみにサブブランドの特徴は、大手キャリアより料金が安く、格安SIMより通信速度が速いことです。

つまり、大手キャリアと格安SIMの中間というイメージです。それでは、楽天モバイルとサブブランドを比較してみましょう。

データ使用量楽天モバイルUQモバイルY!mobile
1GBまで0円1,628円2,178円
3GBまで1,078円
15GBまで2,178円2,728円3,278円
20GBまで3,828円4,158円
20GB〜3,278円
25GBまで-
速度制限楽天回線エリア内
無制限
パートナー回線エリア内
5GBを超えると1Mbps
3GB/月のプラン
300kbps
15GB・25GB/月のプラン
1Mbps
データのくりこしなしあり準備中
通話料プラン無料(アプリ使用)770円(10分かけ放題)
契約解除料無料無料or10,450円

UQモバイルの場合、データを繰り越せるため効率良く使うことが可能ですが、Y!mobileも近々始める予定となっています。

とはいえ、基本的にはデータと通話のどちらも、楽天モバイルの方がおトクになっています。

ただ、「どんなに料金が安くても使いにくければ意味がない!」と思う方のために、楽天モバイルのデメリットについても、次でご紹介します。

楽天モバイルのデメリットとは?

まず、楽天モバイルのデメリットは、主に2つあります。

  • 通信エリア
  • 対応機種

では、それぞれについて解説していきます。

他のキャリアに比べて通信エリアが狭い

楽天モバイルの人口カバー率は、2021年3月の時点で約80%で、夏には96%になる予定です。ちなみに、大手キャリアは99%を超えているので、比較すると楽天モバイルは通信エリアが狭いと言えます。

「じゃあ、楽天モバイルは使えない場所が多いの?」と疑問に思われるでしょうが、通信圏外のエリアは『au』の基地局に繋がるため問題なく使えます。

なお、楽天モバイルのサイトで『パートナー回線エリアとは?』と紹介されているので確認してみてください。

ただし、パートナー回線に接続されている場合は、高速データ容量5GB/月になってしまうので注意しましょう。

楽天回線とパートナー回線の違いについて

ここで、楽天回線とパートナー回線の違いについて説明します。まずは、簡単にまとめたを確認してください。

楽天回線パートナー回線
高速データの容量無制限5GB/月
データ利用量制限なし
速度制限後の速度-1Mbps

もちろん、楽天回線とパートナー回線のどちらと接続していても、料金は同じです。楽天エリア内であれば高速データの容量が無制限のため、速度制限を気にする必要はありません。

対して、パートナー回線エリアではデータ自体は無制限ですが、速度が最大で1Mbpsになってしまいます。ちなみに、1Mbpsは「YouTubeで標準画質の動画は見られる程度の速さ」と言われています。

対応機種が少ない

楽天モバイルは、2020年4月からMNO(自社で回線を保有する通信事業者)になったばかりで、まだ期間が短いため対応できる機種が多くはありません。

しかし、2021年5月からはiPhoneの販売も始まり、『iPhone6s』以降であれば正式に対応製品として認められています。

これにより、iPhoneを持っていてSIMロックを解除できる方であれば、簡単に楽天モバイルへ乗り換えられるようになりました。

自分でインターネットから申し込めばSIMロックの解除は無料ですが、スマートフォン本体の支払いが済んでいるなどの条件があるため、詳細は現在契約しているキャリアで確認してください。

また、お手持ちのスマートフォンが対応しているか確認したい場合は、楽天モバイル「ご利用製品の対応状況確認」で調べることができます。

ちなみに、楽天モバイルで販売しているスマートフォンは全てSIMフリーのため、他の携帯電話会社に乗り換える時にロックを解除する必要はありません。

さらに、最初から入っているアプリ(プリインストールアプリ)が少ないため、必要以上にスマートフォンの空き容量を削られないというメリットもあります。

実際に使った感想と注意点について

ここで、自分でも楽天モバイルを使っているので、感想や気付いたことをご紹介します。まず、楽天モバイルを一言で表すと、「スマホのライトユーザーにはおすすめの契約プラン」です。

その理由は、通話データ契約手数料など全てを含めた通信費を抑えることができるからです。ただし、注意点2つあります。

建物内の電波が弱い

以前使っていたドコモ系の格安SIMに比べて、建物内では電波が弱くなります。ちなみに、auの電波に繋がっているパートナーエリアでも同じ状況です。

今までauのスマートフォンを使ったことがないため、楽天モバイルの電波に原因があるかどうかはわかりませんが、建物内ではフリーWi-Fiを使うなどの工夫が必要になるかもしれません。ただ、屋外では特に問題ないと思います。

Rakuten Link(ラクテンリンク)について

楽天モバイルを使う方の多くは、『Rakuten Link』というアプリを使って通話やSMSをします。なぜなら、無料で通話やSMSを利用できるからです。
iOS版のRakuten LinkからSMSを発信する場合は、近いうちに有料となる予定です。

「通話の品質が良くない…」と言う声もありますが、個人的には品質の高さより無料の方がありがたいので助かっています。

ちなみに、Rakuten Linkを使っても、インターネットに接続したことにはならないので、データの利用量は増えません。

ただし、Rakuten Linkを使っているとSMSが届かない場合があります。その時は、Wi-Fiを切ることで解決できたので、「なんか変だなぁ…」と思ったら、モバイル回線に切り替えてみてください。

楽天モバイルに乗り換えると意外なメリットもある

楽天モバイルを契約した方は、楽天市場で買い物をした時にもらえるポイント1%増えます。

なぜなら、楽天にはSPU(スーパーポイントアッププログラム)という特典があり、対象のサービスを利用することでポイントの倍率が上がるからです。

楽天モバイルはSPUの対象サービスなので、楽天市場で買い物をした時のポイントが+1倍となります。

楽天ひかりが1年無料になる

楽天モバイルを契約している方が『楽天ひかり』に申し込むと、自宅のインターネットの月額基本料1年無料になります。

もちろん、新規契約と他社から乗り換えのどちらでも対象となります。さらに、楽天ひかりもSPUの対象サービスなので、楽天市場で買い物をした時のポイントが+1倍となります。

つまり、【楽天モバイル+1倍】と【楽天ひかり+1倍】で、獲得ポイントが+2倍ということです。

楽天ひかりに切り替える場合の注意点

楽天ひかりは3年ごとに自動で契約更新となり、途中で解約する場合10,450円の費用がかかります。

また、現在のインターネットの契約も更新月以外は契約解除料が発生する可能性があるため、詳細は契約している光回線の事業者に確認してください。

おトクなキャンペーンを利用して楽天モバイルに乗り換えよう


楽天モバイルに申し込む時は、おトクなキャンペーンを利用しましょう。キャンペーンの特典は、主に3つあります。

まず、初めて楽天モバイルに申し込む場合は、基本料金が3ヶ月無料になります。さらに、楽天ポイントが5,000ポイントもらえます。新規契約乗り換えのどちらも対象となります。

還元される『楽天ポイント』は、楽天市場や楽天ポイントに対応している店舗(コンビニ・外食チェーンなど)、楽天ペイ(コード決済)などで【1P=1円】として使うことができます。

次に、iPhoneとAndroidによってキャンペーンが分かれます。(どちらも申し込み分の5,000ポイントを含んだ合計となります)

iPhoneなら乗り換えるだけで20,000ポイントもらえる

楽天モバイルでは、『iPhone超トクのりかえキャンペーン』を行っており、下記のどちらでも楽天ポイントが20,000ポイントもらえます。

  • 他社の契約でiPhoneを使っている方が楽天モバイルに乗り換える
  • 楽天モバイルの申し込みとセットでiPhoneを購入する

楽天モバイルに乗り換えるだけ2万円相当のポイントがもらえるので、相当おトクな内容となっています。

なお、iPhone6s以降であれば、SIMロックを解除して楽天モバイルに乗り換えることが可能です。

Androidのスマホとセットなら25,000ポイントもらえる

Androidの場合も、『お乗り換えが超おトク!キャンペーン』を行っており、他社から乗り換えるだけで楽天ポイントが20,000ポイントもらえます。

さらに、楽天モバイルの申し込みとセットAndroidのスマートフォンを購入する場合は、最大で25,000ポイントがもらえます。

Androidのスマートフォンなら20,000円程度から購入できるので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?

自分で手続きができるか不安な場合は

スマートフォンの契約を乗り換える上で、最大のネック『自分で契約変更の手続きができるのか?』でしょう。

確かに確認作業をしたり、手順通りに進めていくのは面倒です。しかし、契約変更後は通信費が下がるため、浮いた分を別の出費に回すことができます。

さらに、契約変更するだけで楽天ポイントがもらえるなら、現在の高い料金プランのままスマートフォンを使い続ける理由はないでしょう。

そこで、まずは『どのような手順で楽天モバイルに乗り換えるのか?』を確認してみましょう。

楽天モバイルに乗り換えるために必要な手続きについては、別の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

➡︎【ケータイ代を削減する】楽天モバイルに乗り換える手順をわかりやすく解説します

しっかり確認しながら進めていけば、誰でも楽天モバイルに乗り換えることは可能ですから、順番に進めていきましょう。

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