Web制作を学んだら、まずは自分のWebサイトを作りましょう。その理由は、メリットがたくさんあるからです。自分のWebサイトを作ると、さまざまな場面で活用することも可能です。
また、本当に自分だけでWebサイトを作れるのか、テストをする意味でもおすすめです。実際に取り組んでみると、意外とわからない部分が出てきます。
自分で作れるなら費用もほとんどかかりませんし、こだわらなければ時間もそれほどかからないのでチャレンジしてみましょう。
この記事では、自分のWebサイトを作るメリットやその後の活用方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自分でWebサイトを作るメリット
自分でWebサイトを作るメリットはたくさんあります。
- 制作にかかる費用を抑えられる
- 自分のレベルを確認できる
- 情報発信ができる
- Webサイト運営の練習ができる
- Webサイトで収入を得られる
これらは、今後フリーランスとして活動する場合はもちろん、会社で働く場合も役に立つはずです。なぜなら、『誰が見てもあなたのスキルがわかるから』です。
仕事をしていく上で信頼されることは重要なポイントですから、自分の実績を証明できるツールとして使いましょう。それでは、それぞれのメリットについて順番に解説していきます。
自分でWebサイトを作れば費用がかからない
これまで、Web制作に必要なプログラミング学習をしてきたなら、自分でWebサイトを作ることができるはずです。
すると、通常安くても10万円以上かかる制作費用を浮かせることができ、年間で15,000円程度の維持費のみで済むことになります。
もちろん自分で作るための時間はかかりますが、Web制作の最終テストのつもりで取り組んでみましょう。
今後、Web制作で仕事を受注する予定の方であれば、自分のスキルをアピールする場所として使うことができます。
例えば、模写コーディングなどの実績を載せておくポートフォリオのページを作ることもでき、サイトのデザインや訪問者に見せる順番なども自分で決められます。
もし、「Webサイトに載せるコンテンツがない…」と思う方は、これまでの学習内容をわかりやすくまとめてみるのがおすすめです。
自分でWebサイトを作れるレベルになるまでには、複数のプログラミング言語を学ぶ必要があるので、これから学習を始める方の参考になる記事を書けるはずです。
自分に足りないスキルがわかる
実際に自分でWebサイトを作っていくと、必ずわからない部分が出てきます。今までは動画や本で教わった通りに進むことができましたが、自分でWebサイトを作る場合は正解がありません。
そんな時は、自分の好みのWebサイトのデザインを真似て作ってみると良いでしょう。好きな色やフォント、コンテンツの配置などを考えて決めましょう。
もちろん、後から変更することもできるので、最初は気軽に全体のイメージだけを決めて作り始めても良いと思います。途中でわからない部分が出てきたら、検索したり本で調べて解決していきましょう。
情報発信ができる
Webサイトがあると、自分のスキルや考え方を相手に伝えることができます。最近では情報発信ツールとしてSNSを使った方が簡単ですが、他の新しい情報も多く届きますし、基本的に流れてしまいます。
その点Webサイトがあれば、自分の伝えたい情報を載せておくことが可能です。ブログのように使うことで、文字数の制限がなく動画も音声も一緒に載せておくことができます。
自分の情報を発信することで信頼性が上がり、仕事の獲得に繋がることもあるでしょう。また、お問い合わせページなどを設置して、顧客(クライアント)と接点を持てるようにすることも重要です。実績を積んでいくと、企業からの問い合わせが来るかもしれません。
さらに、Webサイトがあると一時的なお知らせやクーポンなどのページを、期間限定で作って公開することも可能になります。自分でWebサイトを変更できるスキルがあれば、情報を好きなタイミングで自由に発信できます。
Webサイト運営の練習ができる
Web制作の仕事であれば、サイトを作って納品すれば完了です。しかし、実際はその後もWebサイトを運営する必要があります。
もし、自分のWebサイトを上手く運営することができれば、その経験を活かしてクライアントにアドバイスしたり、案件を受注する上での差別化に繋がります。
ですから、Webマーケティングの方法で使えそうなものを、自分のWebサイトで試してみましょう。特に需要が多い『SEO』の練習をしてみるのもおすすめです。
もし、検索上位に表示されれば集客アップに繋がるので、実践練習をしながら経験を積んでいきましょう。
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは
検索した時に上位に表示される方法のことです。ただし、どのように順位が決まっているかを知る方法はなく、その基準も定期的に更新されるため、継続して上位に表示されることは難しいです。
基本的には、検索した方の悩みを解決できる順で並んでいるとされています。また、Webサイトの信頼度も順位に大きく関わっているそうです。
初心者ができる対策としては、とにかく読者の役に立つ記事を書いていくしかありません。
Webサイトで収入を得られる可能性もある
自分のWebサイトを作って、ある程度アクセスを集めることができれば、アフィリエイトで収入を得ることも可能です。
アフィリエイトとは、自分のサイトで紹介した商品が売れることで、手数料をもらえる仕組みのことです。紹介できる商品は数えきれないほど多く、種類によって金額や条件なども違います。ブログで稼ぐ方法のひとつとして知られています。
自分でWebサイトを作れると、各SNSから集客してくることも可能で、WordPressを使っていればブラットフォームの都合でページが消されることもありません。
※無料のブログサービスでもアフィリエイトは可能ですが、運営側の都合によってWebサイトが継続できなくなることがあります。
自分で収入を得る方法が多いほど生活が安定しやすいので、チャレンジしてみる価値はあると思います。
自分のWebサイトを作る方法について
まずは、費用をかけずにローカル環境でWebサイトを作りましょう。僕はMAMPを使っていますが、それぞれの開発環境でWordPressを使ってサイト制作を進めていけば良いでしょう。
この時、自分でテーマを開発することもできますが、こだわりのない方は無料テーマの『Cocoon(コクーン)』を使うことをおすすめします。
理由は、たくさんの機能がありデザインも選ぶことができるからです。また、文章の装飾の種類も豊富で、基本的なSEO対策もされています。
➡︎Cocoonの使い方ページ
自分でCSSを使ってカスタマイズするより、Cocoonの機能を使った方がメンテナンスも簡単になります。
さらに、Webサイトには記事を載せますがテキストは自分で書くとして、画像は無料サイトの『O-DAN(オーダン)』を使うと便利です。
また、ローカル環境でもWordPressにプラグインを追加することができます。そこで、おすすめのプラグインについて解説してくれている動画をご紹介します。
ある程度Webサイトができあがった段階で、インターネットに公開するための準備に移ります。
レンタルサーバーを契約してWebサイトを公開する
インターネット上にWebサイトを公開するためには、レンタルサーバーとドメインが必要です。ただ、『ConoHa WING(コノハウイング)』でレンタルサーバーを契約すると、ドメインも無料で使うことができます。
ConoHa WINGは高性能で低価格なレンタルサーバーで、しかもWordPressの設定も自動です。
いつでもプランを変更できるので、とりあえず最初はベーシックプランで良いでしょう。契約方法はこちらの動画がわかりやすいので、見ながら進めていけば間違える心配がありません。
レンタルサーバーの準備ができたら、ローカル環境から本番環境へFTPソフトを使ってWebサイトをアップロードします。
FTPソフトは『FileZilla(ファイルジラ)』が使いやすいのでおすすめです。FileZillaについては、こちらのサイトで詳しく解説されています。
➡︎【FTPソフト】FileZillaの使い方を初心者向けに解説する
もちろん、最初から本番環境でWebサイトを作って問題ありません。ただし、製作中でもアクセスすることができてしまうため、見られたくない方は対策をする必要があります。
対策方法はこちらのサイトを参考にしてください。
➡︎WordPressで作成作業中のWebサイトを見られたくない時にする設定
自分のWebサイトを作った後の活用方法について
Web制作のまとめとして、自分のWebサイトを作った後の活用方法はたくさんあります。例えば、副業を始めたりフリーランスとして独立する場合など、仕事を受注するために提案する時に使います。
提案する時の基本は、自分を選んだ場合のメリットを相手に文章で伝えることですが、自分のサイトを持っていると実績やスキルを見せることで証明できます。
他には、転職活動をする場合のポートフォリオ(実績)として活用することもできます。また、自分の商品を売るために情報を追加してホームページにしても良いでしょう。
もし、自分のWebサイトを上手く運営することができれば、その経験をマーケティング方法として記事でまとめましょう。すると、自分のスキルとしてアピールすることができ、仕事も増えていくかもしれません。
現在は情報を発信できるプラットフォームの種類がたくさんありますが、自分のWebサイトほど自由にカスタマイズできるものはないでしょう。ですから、Web制作で学んだ知識やスキルを、まずは自分のために使うことをおすすめします。