PHPは、2021年現在でも幅広く使われているプログラミング言語です。もちろん、求人数も多く、ある程度の年収も期待できます。
そのため、「とりあえずPHPを学んでみたい!」と思う方も多いです。ちなみに、僕も同じ気持ちでPHPの基礎を独学で学びました。
ですから、初心者がつまづきやすいポイントも理解しています。その経験から、できるだけ簡単なPHP学習の始め方をご紹介します。
ただ、学習を始める前にPHPの概要を確認しておくと、内容を理解しやすいです。学習がスムーズに進むとモチベーションを保てるので、要点だけでも確認しておくことをおすすめします。
とはいえ、聞き慣れないカタカナで説明されてもわかりにくいですよね。そこで、専門用語を並べただけではなく、一般的な言葉に変更してわかりやすくお伝えしていきます。
この記事では、PHPの基礎知識と初心者でも始めやすい学習方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
PHPの概要を確認しておこう
PHPは「サーバーサイド言語」です。と、いきなり専門用語が出てきましたが、PHPの最大の特徴なので簡単に解説していきます。
まず、Web系のプログラミング言語は下記の2種類に分かれています。
次に、それぞれの役割や言語の種類を表でまとめておきます。
Web系のカテゴリー | 主な言語 | 役割 |
---|---|---|
クライアントサイド (フロントエンド) | HTML CSS JavaScript | ユーザーが使うブラウザでプログラムを実行する |
サーバーサイド (バックエンド) | PHP Ruby Python | サーバーでプログラムを実行する |
PHPはサーバーでプログラムを実行するため、データベースに接続してデータを操作できます。データの登録・選択・変更・削除などができると、Webページに便利な機能を追加できます。
逆に、クライアントサイドの言語ではデータの操作ができないため、情報を表示するだけのWebページしか作ることができません。(JavaScriptの一部はサーバーサイドでも動きます)
つまり、PHPを使えばさまざまなWebサイトやサービスを作れるようになるということです。
PHPは人気がある言語
PHPは、1995年に誕生した比較的古い言語です。しかし、幅広く活用できるため、現在でも人気があります。
ただ、人気の基準はさまざまですから、とりあえず求人数で比較してみましょう。
言語の種類 | 求人数(件) | 未経験OK(件) |
---|---|---|
PHP | 1504 | 130 |
Ruby | 604 | 41 |
Python | 1317 | 115 |
JavaScript | 1295 | 99 |
※2021年11月20日時点・リクナビNEXTより
AIや機械学習などで需要が高いPythonより、PHPの方が求人数は多いです。おそらく、他の求人サイトでも同じような割合でしょう。つまり、これからPHPを学んで転職することも可能と言えます。
PHPで作れるサービスとは?
続いて、PHPで作れるサービスについて解説します。PHPで作れる代表的なサービスは下記の通りです。
中でも、代表的なサービスである「ブログ」を例にして、作り方を簡単に解説していきます。
PHPでブログを作る
PHPはブログサービスを作ることができます。ちなみに、ブログの仕組みさえ理解できれば、初心者でも作ることは可能です。
ブログを作る手順を簡単にまとめると下記の通りです。
では、ブログを作るために必要な「データ」と「ページ」について、さらに詳しく表でまとめておきます。
ブログに必要なもの | 内容 | 作る方法 |
---|---|---|
Webページ | 一覧ページ 詳細ページ 登録ページ 編集ページ 削除ページ | PHPで各ファイルを作る |
データ | ID タイトル 本文 カテゴリー 日時 | データベースに各カラムを作る |
各ページごとに必要なデータを取得して表示することで、ブログサービスを作ることができます。ちなみに、PHPで作られている最も有名なブログシステムが「WordPress(ワードプレス)」です。
なお、データやページの種類を変更し、検索や決済などの機能を加えることで、ポータルサイトやECサイトを作ることもできます。
PHPのメリット・デメリット
次に、PHPのメリット・デメリットについて簡単に解説します。まず、PHPのメリットは3つあります。
PHPは、HTMLのタグ内にコードを直接書くことができるため、Webページを作りやすいです。また、ブラウザでコードの結果をすぐに確認でき、エラーも表示されるため、すぐに気付くことができます。
その上、PHPは長期間使われている言語なので、ネット上にはPHPに関する情報が多いです。つまり、トラブルが起こっても解決しやすいと言えます。
PHPのデメリットとは?
続いて、PHPのデメリットもご紹介します。PHPのデメリットは主に2つです。
- サーバーがないと動かない
- HTMLの知識が必要
PHPを動かす場合は「サーバー」が必要です。簡単に説明すると、PHPのファイルを置いておく場所を作る必要があります。
実は、ただPHPのコードを書いただけでは、ブラウザで表示することはできません。PHPを動かすための開発環境を構築する必要があります。もちろん、このあとに解決方法をお伝えするので安心してください。
もうひとつのデメリットは、HTMLの基礎知識がないとPHPの学習ができないことです。なぜなら、HTMLと同じファイルにPHPのコードを書いていくからです。
とはいえ、HTMLのタグを理解しておく程度で問題ないので、事前に済ませておきましょう。下記の本なら、HTML・CSS・Webデザインをまとめて学習できるのでおすすめです。
本を1冊持っておくと、調べたいときに欲しい情報のみ確認できるので便利です。
初心者がつまづきやすいポイント
では、初心者がつまづきやすいポイントについて解説していきます。注意点は下記の2つです。
前述した開発環境を構築する方法のひとつに、PHPを使うために必要な準備を揃えてくれる「MAMP」という無料ソフトがあります。MAMPを使うことで、誰でも簡単にPHPの学習を始めることができます。
MAMPはもともとMac用に作られましたが、Windowsでも利用できます。ただ、Windowsの方は「XAMPP」を使っている方が多いようですが、どちらでも問題ありません。
また、初心者がプログラミング学習の途中で挫折する大きな原因が「エラー」です。エラーが表示されると、「どうすればいいのかわからない…」と諦めてしまいます。
では、上記の注意点を踏まえた上で、初心者でも始めやすいPHPの学習方法をご紹介します。
初心者でも始めやすいPHPの学習方法
では、最後に初心者でも始めやすいPHPの学習方法をご紹介します。おすすめのYouTubeのチャンネルは、【渋谷で働くエンジニア福の「実践で学ぶプログラミング入門」】です。
⬆︎の【PHPプログラミング入門】シリーズでは、実際の現場での使い方や状況なども解説されているので、独学するだけではわからない情報を知ることができます。
もちろん、MAMPを使った開発環境の構築やエラーの解決方法などもわかりやすく解説されているため、動画を見ながら進めていけば、初心者でもPHP学習を始めることができます。
ちなみに、僕も福さんの動画を見ながらPHPの復習をしてみました。同じようにコードを書いて、最後まで問題なく動かすことができたので、安心して取り組んでみてください。
プログラミングのエラーが解決できない理由は、ほとんどがスペルミスです。そのため、学習の途中でエラーが出たら、コードをしっかり確認することが解決するコツです。
動画は効率良く学習できる
初心者に「動画」での学習をおすすめする理由は、主に2つあります。
- カタカナは耳で聞く方が理解しやすい
- コードや表示の違いがわかりやすい
プログラミングにはカタカナの専門用語がたくさん出てきます。さらにアルファベットで書かれていると、読み方もわかりません。すると、認識しづらいため、どうしても理解力が落ちてしまいます。
しかし、動画の場合は説明を耳で聞きながら目で表示を確認できます。少なくとも自分で文字を読む必要はありません。つまり、効率良く学習を進められます。
また、実際にコードやブラウザの表示の変化を目で見ることで、前後の違いをはっきり確認できます。
もし、あなたが「自分にもできるかなぁ…」と不安に思っていても大丈夫。初心者がつまづきやすい問題はこれで解決できました。それでは、始めやすい方法でPHPの学習を進めていきましょう。
なお、PHPの学習方法については⬇︎の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせて読んでみてください。