プログラミングに関する話の中で、「とりあえず自分でサービスを作ってみましょう!」と聞いたことはありませんか?
確かに、自分でサービスを作ってみると裏側の仕組みを理解できるので、「レベルが上がった」と実感できます。
しかし、初心者のうちは「サービスを作る」ということ自体がイメージできませんよね。そこで、一番簡単にサービスを作る方法をご紹介します。さらに、必要最低限の学習内容も覚えておきましょう。
まずは最短でサービスを作り、そのあと足りない知識やスキルを学んでいけば、モチベーションも下がりにくいですよ。
この記事では、Webサービスを作るために必要な学習内容と最短の手順について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Webサイト・サービス・アプリの違いについて
まずは、Webサイト・Webサービス・アプリの違いについて簡単に解説します。どれを作るかによって必要な言語は異なるため、間違えないように確認しておきましょう。
では、まずそれぞれの特徴を表でまとめておきます。
種類 | Webサイト | Webサービス (Webアプリ) | ネイティブアプリ (スマホアプリなど) |
---|---|---|---|
代表的な例 | ホームページ | ECサイト 掲示板 | SNS メッセージアプリ |
画面の表示内容 | 誰が見ても同じ | ユーザーによって異なる | ユーザーによって異なる |
動作する場所 | 端末のブラウザ | Webサーバー | 端末・サーバー |
主な機能の例 | なし | ユーザー認証 ショッピングカート いいね! | プッシュ通知 カメラ 位置情報 |
主な言語 | HTML CSS JavaScript | PHP Ruby Python | Swift Kotlin Java |
インストール | しない | しない | する |
利用可能な端末 | 制限なし | 制限なし | インストールした端末のみ |
続いて、それぞれの違いについても簡単に説明していきます。
WebサイトとWebサービスの違い
WebサイトとWebサービスの違いは、「データベースを使った機能があるか」で判断します。データベースを使った機能とは、例えば下記の通りです。
- ログイン・ログアウト
- テキストの保存・編集
- お気に入り
これらの機能が使えると、ECサイトやブログなどのWebサービスを作ることができます。逆に、機能がない場合は、ユーザーが見るだけのWebサイトになります。
もし、WebサービスではなくWebサイトを作りたい場合は、WordPressを学んでください。なお、WordPressの学習方法については、⬇︎の記事で解説しています。
➡︎ 初心者でも難しくない!WordPressを独学してWebサイトを作ろう
つまり、Webサービスとは、「データベースを使った機能があるサイト」ということになります。
Webサービスとネイティブアプリの違い
次に、Webサービスとネイティブアプリの違いについて解説します。なお、ネイティブアプリにも種類がありますが、ここでは一般的なスマホアプリを例に進めていきます。
Webサービスとスマホアプリの違いは、「端末にインストールするか」で判断します。Webサービスはインストールする必要がないため、どの端末からでも利用可能です。
逆に、スマホアプリはインストールした端末でしか利用できませんが、豊富な機能を搭載できます。ただ、使える機能が同じであれば、ユーザーとしてはどちらでも良いでしょう。
しかし、開発者の立場では難易度が大きく異なります。では、Webサービスとスマホアプリについて、開発する側の視点で比較してみます。
種類 | Webサービス | スマホアプリ |
---|---|---|
難易度 | 低い | 高い |
搭載できる機能 | 少ない | 多い |
ネット環境 | 必要 | 不要 |
端末やOSの影響 | 受けない | 対応が必要 |
リリース前の審査 | ない | ある |
スマホアプリは、OSが『iOS・Android』の2つに分かれているため、開発する言語が違います。つまり、両方に対応するアプリを作る場合は、異なる2つの言語が必要です。
さらに、アプリをリリースするには専用のストアで審査を受けなければいけません。ここまででわかる通り、スマホアプリはユーザーに使ってもらうまでのハードルが高いです。
そのため、初心者はまず簡単なWebサービスから作ってみることをおすすめします。最初から難しいことにチャレンジすると、継続できない可能性が高くなるので。
Webサービスの開発に必要な学習内容
ここからは、Webサービスに必要な学習内容についてご紹介します。Webサービスを作る上で、最低限必要な言語やフレームワークは下記の5種類です。
- HTML
- CSS
- Bootstrap
- PHP
- Laravel
ちなみに、フレームワークとは必要な機能が揃った枠組みのことです。フレームワークを使うと確認作業が減り、効率良く開発を進めることができます。
ただし、全てをしっかり学ぶ必要はありません。簡単なWebサービスを作るだけなら、基礎学習のみでも大丈夫です。
なお、コードを書くためには、必ずテキストエディターを使います。理由は単純で、便利な機能がたくさんあり、効率良くコードが書けるからです。
テキストエディターを準備する方法については、⬇︎の動画で確認してください。
では、学習の手順と必要な知識について簡単に解説していきます。
最短で学ぶための手順
ここからは、最短でWebサービスを作るための学習方法を順番にご紹介します。初心者は動画で学習するとわかりやすいのでおすすめです。
さらに、どの程度の学習が必要かイメージしやすいように、具体例もご紹介します。
HTMLの基本タグを覚える
まずは、HTMLの基礎学習です。HTMLとは、Webページの構造や文字を担当している言語です。そのため、基本ルールやHTMLタグの使い方を学んでください。
HTMLの学習方法は何でも良いのですが、YouTubeで上位に表示されている⬇︎の動画を参考にしてみてください。
CSSの使い方を覚える
次に、CSSの基礎学習です。CSSは、主にWebページのデザインを担当している言語です。そのため、「どこに何をする」と指定する方法を学んでください。
CSSは、HTMLとセットで学習することも多いです。では、参考までにHTMLと同じ方の動画をご紹介します。
Bootstrapの概要を確認する
Bootstrapは、CSSのフレームワークです。Bootstrapを使うと、ある程度整ったデザインを簡単に実装できます。
細かい内容を覚える必要はありませんが、概要や使い方は確認しておきましょう。⬇︎の動画を参考にしてください。
Bootstrapは、公式サイトのドキュメントをコピペして使うことができます。調べたいことがあれば、公式サイトで確認してください。
PHPの基礎学習をする
Webサービスを作る上で、一番重要なポイントはPHPの学習です。なぜなら、PHPはデータベースを操作できる言語だからです。
Webサービスは、データベースを使って便利な機能を実装するので、しっかり基礎学習をしてください。PHPの基礎学習におすすめなのは⬇︎の動画です。
なお、PHPの学習方法については、⬇︎の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
➡︎【わかりやすい手順はこれ!】PHPの学習方法と継続するコツを解説
LaravelでWebサービスを作る
PHPの基礎学習を終えたら、Laravelを使って実際にWebサービスを作ります。Laravelとは、便利な機能を簡単に実装できるPHPのフレームワークです。
YouTubeで解説してくれる動画を見ながら進めていけば、誰でもLaravelでWebサービスを作ることができます。おすすめは⬇︎の動画です。
⬆︎の動画では、簡単なブログアプリの作り方を解説されています。動画と同じように進めて、ブログサービスを作ってください。
以上で、Webサービスを作る最低限の知識を身に付けることができました。もちろん、他にも必要な知識やスキルはたくさんあるので、今後も学習を続けていきましょう。
まずは簡単なサービスを作ってみよう
プログラミングに興味を持ち、「自分でアプリを作ってみたい!」と思っている方は多いです。ただ、「アプリを作ること」が目的の場合、必要な言語を順番に学んでしまうと、時間がかかり挫折する可能性が高くなります。
そこで、まずは最低限の知識を学びながら、簡単なWebアプリ(Webサービス)を作ってみましょう。そのあとで、不足している知識やスキルを身に付けても遅くはありません。
もちろん、知識やスキルは多い方が良いのですが、実際に「サービスを作ってみる」という経験も重要です。僕の場合は、自分で作ったことでWebサービスの仕組みを理解できました。
プログラミングは「独学だと挫折しやすい」と言われていますが、継続するポイントは2つあります。
- わかりやすい学習方法を選択すること
- 成長している実感があること
学習がスムーズに進み、自分で何かを作れるようになると、次第に「楽しく」なってきます。誰でも、楽しいことを続けるのは簡単ですよね。
もしアプリ制作に興味があるなら、最低限の学習を済ませた上で、「簡単なサービス」をひとつ作ってみましょう。
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