プログラミングを独学する方法として、本を使うのはおすすめです。なぜなら、出版されるまでに複数人にチェックされるため、内容の信頼性が高くしっかり構成されているからです。
ただし、『本からプログラミング学習を始める』のはやめておきましょう。もし、「これからプログラミング学習を始めよう!」と思っているなら、無料でプログラミングを体験できるオンラインサービスの【Progate】をおすすめします。
Progateについては別の記事で解説しているので、これから学習を始めようとしている方はぜひ参考にしてください。
➡︎【無料で始めよう!】プログラミング初心者はProgateがおすすめ
また、本でプログラミング学習をするためには、自分で開発環境を構築する必要があります。もちろん本の中でも説明がありますが、最低限【テキストエディター】は準備しておく必要があります。
テキストエディターについては別の記事で解説しているので、まだ準備してない方は先にこちらを見ておきましょう。
➡︎プログラミングに必要?【初心者向け】テキストエディターと便利な使い方を解説
ここまでで問題が無いようなら、本を使った学習で自分のレベルを上げることができます。
この記事では、実際に独学するために使ったおすすめの本や、選ぶ時のポイント、学習方法などについて解説しています。また、プログラミング学習の本を安く買うための方法もご紹介します。
プログラミング学習におすすめの本を言語別に紹介
Webサイトを作るためには、いくつかの言語を使ってコードを書く必要があります。また、言語以外にも必要な知識があるので、合わせて学んでおきましょう。
まずは、言語別に本を紹介して、その後に選び方や学習方法などを解説していきます。
HTML
HTMLは、『YouTube』や『Webサービス』で学習できるので、本が無くても問題ありません。どうしても本が必要な方は『1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座』がおすすめです。
この本には続編もあります。
CSS
CSSもHTMLとセットになっていることが多く、『YouTube』や『Webサービス』で基礎を学ぶことができます。ただ、最近ではCSSでアニメーションの表現ができたり、【Sass】や【Scss】などでコードを簡略化できます。
知っておくことで表現できる幅が広がりますし、本があるとすぐに確認できて便利です。CSSでおすすめの本は『CSSシークレット』です。
JavaScript
JavaScriptは奥が深く、何でもできる言語なのでフロントエンドに絞って学びましょう。基本的な書き方を覚えるというより、実際にブラウザで動かしながらできることを理解していきましょう。
JavaScriptでおすすめの本は『確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版』です。JavaScriptには『jQuery』という有名なライブラリがあり、現在でも使われているので覚えておきましょう。
Bootstrap
Bootstrapは、Webサイトを効率良く作るためのフレームワークです。HTML+CSS+JavaScriptを使ったテンプレートがたくさんあり、誰でも無料で簡単に使うことができます。
「似たようなデザインになってしまう…」との声もありますが、自分でカスタマイズすれば問題ありません。Webサイトを速く作るためには必須のテクニックです。
公式サイトを見れば使い方は分かりますが、本があるとすぐに確認できて便利です。Bootstrapでおすすめの本は『Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書』です。
PHP
PHPはサーバーやデータベースを操作する言語です。PHPでコードを書いて動かすためには、サーバーを用意する必要があります。
よく使われている方法としては、PC上に仮想サーバーを作る方法です。もちろん本の中で説明されているので、確認しながら準備しましょう。
PHPでおすすめの本は『詳細! PHP 7+MySQL 入門ノート』です。
ただ、これから買うとしたら『PHP本格入門[上] ~プログラミングとオブジェクト指向の基礎からデータベース連携まで』を選ぶと良いでしょう。
WordPress
WordPressとは、世界トップシェアのWebサイトを管理するシステム(CMS)で、PHPで作られています。そのため、PHPの基礎知識はあった方が良いのですが、素人でも使うことは可能です。
ブログを運営するために使われていることで有名ですが、企業のホームページやECサイトなども作ることができます。
WordPressでおすすめの本は『[改訂版]WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書[WordPress 5.x対応版]』です。自分でWordPressのテーマを作りながら、学ぶことができます。
または、『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書[改訂2版]』です。
しっかり勉強したい方には『エンジニアのためのWordPress開発入門』もおすすめです。
デザイン
デザインでWebサイトの印象や、文章の読みやすさが変わります。ですから、Webサイトを作る上でも、デザインについての基礎知識は必要です。
デザイン学習におすすめの本は『ノンデザイナーズ・デザインブック』です。
また、『デザインの基本ノート 仕事で使えるセンスと技術が一冊で身につく本』もおすすめです。
プログラミング学習の本を選ぶポイントは?
ここまで紹介した以外にも、プログラミング学習ができる本はたくさんあります。そこで、本を選ぶ時のポイントを3つご紹介します。
- 新しい
- サンプルがある
- 第三者の評価
では、それぞれ簡単に解説していきます。
発売日が新しい
プログラミング言語はバージョンが変わることがあります。すると、コードの書き方も変わってしまいエラーになることもあります。
また、本は出版するまでに編集や印刷などの時間がかかります。ですから、どちらか迷った場合は発売日が新しい方を選びましょう。
サンプル(目標物)がある
本で学習する場合、何かを作りながら進めていくと理解しやすいです。自分がどの部分を作っていて、どのように動くのか確認しながら進めるからです。
また、画像などの素材もダウンロードできたりすると、より完成度が高まるのでおすすめです。
第三者の評価で確認する
あくまで参考程度ですが、レビューを確認しておきましょう。ただ、他人にとっては役に立たなくても、自分にとっては良い内容かもしれません。
また、自分が尊敬する方や、その分野の先輩などがおすすめする本の中から選ぶと良いでしょう。
本で学習するメリットとデメリット
プログラミング学習に本を使うのはおすすめですが、注意点もあります。そこで、独学を進めていく中で気付いたことなどをまとめてみました。
本で学習するメリットとデメリットを理解した上で、いくつかの方法を組み合わせて学んでいくと良いでしょう。
本で学習するメリット
本で学習するメリットは4つあります。それぞれ簡単に解説していきます。
以上が本で学習するメリットになります。
本で学習するデメリット
もちろん、本で学習する場合のデメリットもあり、本を使ってプログラミング学習を始めるのはおすすめできない理由がここにあります。
プログラミング学習の本を購入する時に迷った場合は、『発売日が新しい』か『誰かのおすすめ』で選ぶと、失敗の確率を下げることができます。
本を使った学習方法について
ここからは、本を使ったプログラミング学習の方法を解説していきます。まず、ただ本を読んでいるだけでは、プログラミングは身に付きません。
そこで、本を読みながらパソコンで同じコードを書いていき、ブラウザで表示を確認します。基本的に、この繰り返しで進んでいくと良いでしょう。
ただ、学習を進めていると必ずエラーが出るので、解決するための方法について説明します。
エラーを解決する方法
エラーが出るとプログラムが動かなくなります。その時に、必ず理由が表示されるので、自分で調べる必要があります。
ただ、経験上多いのが『タイプミス』です。
- 単語が間違っている
- カッコが抜けている
- 全角になっている
など、単純なミスが無いか1文字ずつチェックします。
それでもわからない場合は、次の方法で調べましょう。
以上、とにかく検索することで、エラーの理由を調べて修正します。
エラーが解決できない時は?
実は、エラーが解決できない時があります。この場合は、一旦忘れて先へ進みましょう。意外と、しばらく進んだ後に解決方法が見つかることも多いです。
もし、そのエラーが原因で先へ進めない場合は、最初からやり直してみても良いでしょう。本での学習はマイペースに進むことができるので、急いで終わらせる必要はありません。
また、『teratail』や『Qiita』などで質問する方法もありますが、相手の方が答えやすいようにわかりやすく解説する必要があります。
多くの方がプログラミング学習を途中で挫折する原因は、自分でエラーが解決できないことです。その場で止まってしまうと、いつまでも進むことができないので、そんな時はとりあえず違う学習方法を試してみるのもおすすめです。
プログラミング学習の本を上手く買う方法
プログラミング学習の本を買う方法で、一番多いのは『Amazon』でしょう。または、『楽天』や『Yahoo!』の方もいらっしゃるかもしれません。
欲しい本が決まっている場合は、実店舗よりインターネットで探した方が見つかりやすいです。ただ、「できるだけ安く購入したい…」と思いますよね?
そこで、『フリマアプリ』で探してみてください。
参考書などは学習が終わると、そのまま売ってしまう方も多いです。中古本でも気にならない方は、安く購入できるかもしれません。中古で探す時は、同じ本でも『旧版』と『改訂版』があるため、しっかり確認してください。
ただし、安くなるまで待っていても時間のムダなので、しばらく様子を見ても出品されないようなら、新品で購入して学習を始めましょう。
また、Amazonにも中古本が出品されていますし、Kindle版を選ぶこともできるので、自分に合った方法で購入しましょう。
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本で学習した後はどうする?
とりあえず、WordPressまで学習できたなら、この後は実際にWebサイトを作ってみましょう。もちろん、インターネット上に公開してください。
と言っても、最初は誰もそのサイトに気付かないので、気楽に作っていきましょう。
レンタルサーバーはインターネット上の建物で、ドメインはその住所に例えられることが多いです。Webサイトを作るためには、これらを借りるための費用が必要です。
WordPressを使えば、ほとんど費用をかけずに、自分のサイトを作ることが可能になります。ブログはもちろん、ホームページもECサイトも作ることができます。
もし、今後Web制作に関する仕事で収入を得ようと考えているなら、サイトの構築や運営は必要なスキルになります。また、クラウドソーシングで案件に提案する際、自分の実績を表現できる場所として使うことができます。
ですから、少ない金額で実践練習ができる『自分のサイト』制作を始めましょう。
まだ不安な場合はローカル環境で練習しよう
WordPressを学習する時に、ローカル環境を使ったと思います。ローカル環境とは、自分のパソコンの中にサーバーを用意して、仮想のインターネット空間を作ることです。
その環境を使って、同じように今度は自分のサイトを作りましょう。その後、作ったサイトを本番環境に移動させれば、そのまま公開することも可能です。
まだWordPressを学習してない場合は、独学する方法を解説している記事があるので、ぜひ参考にしてください。
➡︎【初心者向け】WordPressのおすすめ学習方法を解説
実際に自分で経験してみないとわからないことも多いので、もし気になるならとりあえず始めてみましょう。WordPressを勉強しておくと仕事の幅が広がるのでおすすめです。